助産学校

助産学校における分娩介助実習 【アセスメント編】

皆さんこんにちは!

助産師ブロガーのえりです!

よろしくお願いします!

 

分娩介助実習は助産学生の実習において1番の肝とも言える実習です。

実際に赤ちゃんを取り上げる実習なのでかなり緊張も伴いますが、

生命の誕生に立ち会える素晴らしい瞬間です。

 

ここからは分娩介助実習において必須のアセスメントについてお話していきます。

分娩介助実習のアセスメントの方法

実習は7月から始まりました。

 

年間スケジュールの実習割り当てに応じて実習の内容が決まります。

そのため、初めての実習が分娩介助実習になる学生もいます。

 

分娩介助実習は学校の方針や受け入れて下さる施設にもよりますが、

赤ちゃんは24時間いつでも生まれる可能性があります。

 

そのため、私の学校では分娩介助実習が昼夜問わず行われました

 

分娩介助実習は7~8人のグループだったのでその中で

第1待機、第2待機…と順番を決めます。

 

実際に、学生を受け入れて下さった産婦さんが入院してきたら、

病院から連絡が来て実習に臨むというシステムでした。

 

そのため、朝挨拶に行きそのまま受け持たせて頂ける方がいれば受け持ち、

対象の方がいなければ指導者さんに第1待機、第2待機を伝えて学校に戻ります。

 

待機の場合は教室で自習をして電話を待ちました。

学校の電話はしっかり気づけるようにするためなのか、

隣の教室にまで聞こえるくらいの音量でした。

 

待機中は皆、各々記録や自習しており、基本的に教室は静かな空間でした。

 

そのため、電話が鳴ると突如教室中に電話の呼び出し音がけたたましく鳴り響きます。

 

その瞬間、皆の動きや表情が固まり、中には思わず叫ぶ学生もいました。

 

私は自分が第1待機の場合は、特に心拍数が跳ね上がり

それ以外の順番でも毎回心臓が止まりそうになりました。

実際に呼ばれると指導者さんと産婦さんに挨拶し、

カルテから情報収集していきます!

 

10分~15分くらいで情報収集しアセスメントしていきます。

アセスメントに関しては後ほど詳しくお話していきます。

 

情報収集をしたら、指導者さんに受け持ちの産婦さんの情報を基に

自分で考えたアセスメントと分娩予測時間等を伝えます。

 

学生になれば必ず習いますが、

分娩のアセスメントで1番重要な要素は分娩の3要素と言われてます。

 

分娩の3要素とは産道と娩出力と胎児と付属物です。

この3要素を産婦さんの情報からアセスメントし、評価する必要があります。

評価して分娩進行の予測を立て、分娩予測時間を指導者さんに伝えます。

 

これが実習の例数が浅い時は本当に難しいです。

自分が考えたアセスメント通りにお産が進行すればいいのですが、

3要素のどこかに問題があると容易にズレます。

基本的にはそんなに教科書通りに進むことはないと考えて貰った方がいいと思います!

 

その都度、3要素のどこに原因があるのかをアセスメントし直し、

お産が進むための援助を考えたり、分娩予測時間の修正を行う必要があります。

 

そのため、特に進行が緩やかであったり、

停滞してしまった場合には原因と促進ケアを考える必要があります!

 

促進ケアにも様々あるため、

「停滞の原因が産婦さんの状況から分娩3要素の○○と考えられるため、

この促進ケアが有効だと考え実施します。」

というような理由と対策を述べましょう。

 

そうすることで、しっかり考えていると指導者さんからも評価を受けることが出来ます!

 

物事には原理、原則や理由、根拠

あるため分娩介助実習では特にその視点を意識しましょう!

 

徐々に進行してくると産婦さん自身も痛みに耐えながらなので余裕がなくなってきます。

中には叫んだりする方もいます。

 

そのため、初めての場合は産婦さんの変化にも

どう声を掛けていいか分からなくなってしまいます。

その時は指導者さんの対応を少しずつ真似して声をかけて行きましょう!

分娩介助実習のおわりに

最後までお読み頂きありがとうございます!

今回は分娩介助実習において非常重要なアセスメントに関してお話してきました。

 

最初は色々な情報から3要素を踏まえてアセスメントすることに苦労すると思います。

ただ、経験を積むことでアセスメントの精度も向上していきます。

 

最初は出来ずに落ち込んだりすることもあるかと思いますが

実習を重ねることで、成長したいと言う気持ちがあれば必ず出来るようになってきます。

 

歯がゆさを感じることもあるかもしれませんが、

同級生と声を掛け合い、命の誕生に携われることに感謝しながら取り組みましょう!

 

次回以降もお読み頂けると幸いです!

ありがとうございました。