助産学校

助産学校の分娩介助実習 【分娩第1期声かけ編】

皆さんこんにちは!

助産師ブロガーのえりです!

よろしくお願いします!

【赤ちゃんを迎え入れ編】の記事で

お産の時の声かけに関して少しお話しました。

https://midwife-style.com/josangakko-practice-baby/

 

 

ただ、声かけは産まれる場面だけてなく産婦さんが入院してからずっと大切です!!

 

産婦さんにはもちろんですが、

立ち会い分娩の場合は立ち会っている家族にも声かけを行いましょう

 

特に、始めての立ち会い出産の場合は、

産婦さんにどう接していいか分からない方が大半です!

その時の助産師の声かけで、家族がスムーズに産婦さんの支援

出来るようになります。

 

今回は1番産婦さんと関わる時間の長い分娩第1期の声かけ

ついてお伝えしていきます!

分娩第1期の声かけ

分娩第1期とは…

10分以内の陣痛が来てから子宮の入口が全て開くまでの期間です!

 

分娩第1期は最初は陣痛の間隔もある程度長く、陣痛の強さも比較的弱い場合があります。

その場合は、お産を乗り越えるためにエネルギー補給を促します。

タイミングが合えば病院食を食べてもらいましょう!

 

ただ、痛みが強いと普通の食事を食べることが難しくなります

その場合は、特に糖分がすぐエネルギーに変わるため、

食べやすく糖分が入ったものを食べるよう促しましょう!

 

特に家族が立ち会っている場合には、

本人が食べられそうな物を買ってきてもらう等の声かけをしましょう。

 

また、積極的にトイレも促しましょう

産道の両隣には膀胱直腸があります。

膀胱と直腸を出来るだけ空の状態にしておくことで、

産道が広がりやすくなります!

それにより、お産が進みやすくなります!

 

だんだんお産が進んでくると、

余裕があった産婦さんも痛みで徐々に余裕が無くなってきます。

痛みが強くなると、多くの産婦さんが叫んだり、

「もう無理!!!!」「いつ産まれるの!?」という

発言が出てくることがあります。

そうすると、特に学生の場合雰囲気に呑まれてしまい、

どう接して良いか分からなくなります。

 

しかし、この時は産婦さんが

「この痛みがいつまで続くのか」や

「本当に赤ちゃんが産まれてきてくれるのか」と1番不安に思ってます。

産婦さんは投げ出したい気持ちと戦いながら乗り越えます!

そのため、産婦さんが肯定的にお産に臨めるような声がけが重要です!

 

また、そばに付き添うことも産婦さんの力になります!

付き添いながら、呼吸法や上手くいきみを逃せている場合には

「凄く上手にできてます」と声をかけていきましょう!

 

また、内診所見が進んで来た場合には「順調に進んでますよ」などの

声かけが産婦さんの励みや自信になります!

 

分娩第1期で産婦さんが1番辛いタイミングは、

子宮の入り口がまだ全て開いていない時に

いきみを逃さなければならないことです。

 

いきんでしまうと、子宮の入口が浮腫んでしまうためいきみを逃す必要があります!

この時、産婦さんは自分で呼吸法を意識することは非常に難しいです。

出来るだけそばに付き添い呼吸法を一緒に行いましょう!

声をかける時の注意点!

産婦さんは痛みが強くなることで頭では分かっていても、

上手くいきみが逃せなかったり、助産師の声がけに答えられないことがあります。

それに対し、「上手く出来ないです」と申し訳なさそうな、

中には心が折れそうになる産婦さんもいます。

そのような心が折れそうな産婦さんへの関わり方は非常に重要になります!

なぜなら、助産師の関わり方1つで、

産婦さんはお産を肯定的にも否定的にも捉えてしまうからです。

 

お産が肯定的なものか否定的なものかで産後の育児にも影響してきます。

特に、ホルモンのバランスが崩れているタイミングです!

普段はそこまで気にならない言葉でも

傷ついてしまうことがあります!

そのため、言葉遣いや声かけには十分注意しましょう!

 

以前、助産師の態度がどうしても引っかかって

心が晴れないと訴えてきた褥婦さんがいました。

痛みで辛い時にぶっきらぼうな態度を取られると

産婦さんは傷つく可能性が高いです。

自分はそのようなつもりじゃなくても

相手にそのように捉えられてしまうことがあります!

産婦さんへ接する態度や声かけは日々気をつけましょう!

 

学生の場合は無いとは思いますが、

だんだん仕事に慣れてくると敬語を忘れがちになるスタッフもいます。

年上の方には論外ですが、例え年下や同い年の人でも、必ず敬語を使いましょう!

分娩第1期声かけ おわりに

最後までお読み頂きありがとうございました!

分娩第1期は産婦さんにとって1番長い期間です!

 

学生さんは雰囲気に呑まれてどう声掛けていいか分からなくなると思います。

しかし、声かけや接する態度で産婦さんの

モチベーションが劇的に変わることがあります!

極力寄り添い、お産が肯定的に受け止められるような支援をしましょう!

 

立ち会いの家族へも産婦へ支援出来るように

声かけしていくことで家族でお産ができます。

次回以降もお読み頂けると幸いです!

ありがとうございました。