助産学校

助産学校の分娩介助実習 【準備編】

皆さんこんにちは!

助産師ブロガーのえりです!

よろしくお願いします!

 

分娩介助実習の1番の醍醐味

実際に赤ちゃんを自分で迎える場面です!

 

ここでは赤ちゃんを迎えるにあたっての

準備や必要なこと、気をつけるべき点をお伝えしていきます!

赤ちゃんを迎える時の準備

準備のタイミングは初産婦さんや経産婦さんで進行状況によって変わってきます。

 

そのため、【アセスメント編】でもお伝えしたように、

準備のタイミングもアセスメントが非常に重要になります。

助産学校の分娩介助実習【アセスメント編】

https://midwife-style.com/delivery-practice-assessment/

 

進行状況に合わせて、いつ頃赤ちゃんが産まれるかを精度を上げて

アセスメント出来ると、準備も落ち着いてすることが出来ます。

 

赤ちゃんを迎えるにあたり、必ず準備が必要です。

それは次の2つです。

①赤ちゃんを迎え入れる環境を整えること!

②産婦さんがお産に臨める環境を整えること!

 

では、実際に何が必要かお伝えしていきます。

 

①赤ちゃんを迎え入れる環境を整えること

安全で確実に赤ちゃんを迎えるために必要なことは、

まず分娩室の中に必要な物品を入れることです。

 

必要な物品として挙げられるものは、

施設によって呼び方は異なるかもしれませんが、

分娩カートと分娩キットがあります。

これも施設によって異なりますが、

分娩カートには分娩の時に必要な物品や点滴などが入っています。

 

分娩キットは赤ちゃんを清潔な環境で受けるために

必要なシートや機械類が入っています。

学校によっては複数の施設で実習する事があります。

そのため、実際に使用する時に焦らないように、

その施設の物品や分娩台の使い方を知っておきましょう!

 

また、産まれてきた赤ちゃんの処置がすぐ出来るように

インファントウォーマや蘇生で使用する物品の作動確認も重要です。

 

インファントウォーマとは

産まれてきた赤ちゃんに処置が

必要な際に処置を行うための台です。

また、暖かい光が出るため産まれてきた

赤ちゃんが暖かい環境で過ごせる場所でもあります。

 

インファントウォーマには処置の際に必要な酸素と吸引があります。

処置が必要な場面は、基本的に産まれてすぐのタイミングが多いです。

そのため、必ずお産の前に物品が揃っているかや

正常に作動するか、すぐに使用出来るかの確認が必要です。

以上が、赤ちゃんを迎え入れるための準備の大まかな流れです。

 

②産婦さんがお産に臨める環境を整えること

周りの準備が出来たら、進行状況に応じて、

産婦さんを分娩の体位に整え、清潔野を作成します。

 

産婦さんに分娩の体位になって頂くタイミングも難しいです。

 

長時間分娩体位を継続することで、

中には足を吊ってしまったり、

疲れてきてしまう産婦さんもいらっしゃいます。

特に、

分娩第2期

(子宮の入口が全て開いてから赤ちゃんが産まれるまでの期間)は、

初産婦さんは平均で2時間程度かかると言われてます。

 

そのため、子宮の入口が全て開いたからといって、

すぐに分娩の体位を取ると長時間足を開いている状態が続き、

産婦さんが疲れてしまうことがあります。

 

場合によっては陣痛が間延びしてしまうことがあります

その場合は、子宮の入口の大きさだけでなく、

赤ちゃんがどのくらい下がってきたかも把握していくことが大切です!

 

特に、もうすぐ産まれる可能性が高い場合に診察をする時は、

陣痛が来た時にも診察をすることをおすすめします。

陣痛が来た時に、

有効的に赤ちゃんが下がって来ている場合には、

産まれる可能性が高いため準備を進めていきましょう

 

逆にあまり有効的に下がって来ない場合は、

いきんでしまうと赤ちゃんの通り道が浮腫んでしまう可能性が高くなります。

浮腫んでしまうと赤ちゃんの通り道が狭くなり、より時間がかかってしまいます。

 

そのため、状況に応じては子宮の入口が全て開いた状態でも、

可能な限り深呼吸を促すこともあります。

 

その後進行し、もうすぐ分娩という状況になったら環境を整え、

いよいよ赤ちゃんが産まれる場面に入っていきます!

状況にもよりますが、産婦さんの準備で大切なことは

どのタイミングで分娩の体位になってもらうかと

いきんでもらうかです。

 

産婦さんの苦痛や疲労感が少なくお産出来るように

整えていくことも助産師として心得ておくべきポイントです!!

分娩介助実習の準備編 おわりに

最後までお読み頂きありがとうございます!

今回は、分娩介助の前の準備に関してお話してきました。

 

物事において準備は大切ですが、

小さい命の誕生の場面では、より細心の注意を払って準備していく必要があります。

命の誕生の場面では生まれてくるまで何が起きるか分かりません。

リスクが少なかった赤ちゃんでも、

産まれてきて具合が悪く処置が必要な赤ちゃんはいます。

 

お産に絶対はありません!

 

そのため、常に可能性を考えどんな状況にも対応出来るよう準備して行きましょう!

次回以降もお読み頂けると幸いです!

ありがとうございました。