助産師

分娩係に必要な判断スキルとは?母子の安全は助産師の見極めが重要!

皆さんこんにちは!

助産師ブロガーのえりです!

よろしくお願いします!

 

助産師の仕事はどの係も大変で責任はあります!

しかし、今回はその中でもより状況の把握・アセスメントが

重要な助産師としての1番の力の見せ所でもある分娩係

についてお伝えしていきます。

 

助産師の役割は様々ありますが、

助産師になったからには1度分娩介助は経験したほうが

経験値は全く異なるものとなると思います。

 

実際産まれた直後の赤ちゃんの自分で取り上げたときは、

感動と共に本当に助産師になって良かったという感覚に陥ります。

分娩係に必要な受診を促すための判断スキルとは?

分娩係は実際に赤ちゃんが産まれてくる場面に立ち会う係です。

 

順位をつける訳ではありませんが、

助産師の仕事の中でも1番責任が大きいといっても過言ではありません!

 

助産師はまず、産婦さんから電話連絡を受け

受診してもらうかどうかも検討する必要があります。

 

受診の検討事項としては・・・

・初産婦か経産婦か

・陣痛の間隔・強さ

・いつから陣痛がきているか

・破水の有無

・胎動の有無

・出血の有無

・病院までの所要時間

などです。

 

上記の情報を電話にて確認しましょう。

その時、産婦さんの声色も確認しましょう。

声の調子でも痛みの強さが伝わってきます。

受診してもらう場合には入院の可能性があるため、

必ず入院の準備をしてきてもらいましょう。

自宅で様子を見てもらう場合には、

次の電話のタイミングをお伝えしましょう。

 

特に経産婦さんの場合は、

前回の分娩所要時間なども確認して

墜落産にならないようにしていく必要があります。

入院を判断するスキルとは?

受診に来てもらったら基本的には診察し、

分娩進行の状況を確認しその後モニターを装着します。

経産婦などで明らかに産まれそうな場合には分娩室へ直行する場合もあります。

診察所見は最終の妊婦健診の時の診察結果と照らし合わせ

進行しているかを判断します。

入院かどうかを判断したら入院の場合は分娩室へ案内し、

帰宅の場合は再度電話のタイミングをお伝えしていきます。

入院の場合はモニター装着や入院の時に必要な書類の記載等を依頼します。

その後は分娩第1期から第4期まで関わっていきます。

助産師として行うことは産婦さんが主体的お産に臨める支援を実施することです。

まず出来ることとしては声かけとお産が少しでもすすむように支援することです。

声かけに関しては【声かけ編】もぜひ参照してみてください。

https://medical.midwife-style.com/midwife-school/josangakko-childbirth-greeting/

お産を進めるための支援とは?

またお産を進めるためには

・歩いてもらう

・座ってもらう

・身体を温める

・リラックスできる環境を作る

・ツボを押す

などがあります。

お産が進行している時のケアとは?

第1期はお産の始まりです!

お産の始まり=規則的な陣痛の始まりです。

陣痛とは規則的な10分間隔以内の子宮の収縮のことです。

痛みの長さや強さは個人差がありますが、

痛みは徐々に強く・長く・間隔が短くなります

 

その規則的な陣痛を乗り越えられるように

声をかけ、促進ケア、呼吸法を伝えることで

産婦さんとの信頼関係を築くことが出来ます。

 

呼吸法の特徴としては息を細く長く吐くことです。

息は吐いたら自動で吸う事が出来ますが、

吸う事を意識してしまうと過呼吸になってしまうことがあります。

また、呼吸は痛みとともに乱れます。

そのため近くで一緒に呼吸法を実施しましょう

 

また、進行所見があれば積極的に産婦さんに伝えましょう。

分娩が進んでいるという事実は

産婦さんにとってのやる気にも繋がり、心の支えにもなります

 

また、立会い分娩の場合は、旦那さんが出来ることを伝え、

夫婦で乗り越えられるように支援します。

 

第2期では子宮の入り口が全て開いて赤ちゃんが産まれてくる段階です。

進行状況に応じて赤ちゃんを迎える準備を始めます。

詳しくは【赤ちゃんを迎え入れ編】に記載していますので

ぜひ参照してください!

【赤ちゃんを迎え入れ編】

あわせて読みたい
助産学校の分娩介助実習 【赤ちゃんを迎え入れ編】皆さんこんにちは! 助産師ブロガーのえりです! よろしくお願いします! 今回は赤ちゃんを実際に迎え入れる場面に...

 

また、分娩中の異常に関しても

【お母さんの異常編】、【破水編】にて

記載しておりますのでぜひご参照ください。

【お母さんの異常編】

あわせて読みたい
助産学校の分娩介助実習 【お母さんの異常編】安全な分娩介助の鍵は異常な兆候を知ること!皆さんこんにちは! 助産師ブロガーのえりです! よろしくお願いします! お産の一般的な流れは ①陣痛が来る ②...

【破水編】

https://medical.midwife-style.com/midwife-school/josangakko-water-breaking/

 

赤ちゃんが産まれてきたら1番に「おめでとう」伝えましょう!!

ママやパパは赤ちゃんが無事に産まれてきてくれるかが1番心配です。

そのため、

必ず赤ちゃんが産まれたら「おめでとう」

赤ちゃんがすぐに泣いたら「元気ですね」などと声を掛けましょう!

その後は胎盤が出て、分娩後2時間まで分娩室で過ごして頂き

問題なければお部屋へ帰ります。

お産中における異常とは?

<異常編の補足>

異常を判断するときは進行状況とモニターの判読が必須になります。

赤ちゃんが苦しいサインを出していないか。

もし出ていれば進行状況はどうか。

すぐ産まれる所見かどうかで方針が異なります。

 

そのため、場合によっては

緊急帝王切開や急遂分娩(吸引分娩やかんし分娩)になることがあります。

母親学級や両親学級などでもお話しますが、

実際自分がその対象となると不安が増大します。

必ず説明を行い、医師の説明では不足している点があれば、

不明点や疑問点がないかなどを確認しましょう。

 

緊急度の度合いにもよりますが、準備が一気に進みます

そうすると産婦さんや旦那さんは圧倒されてしまいます。

どんな状況でもしっかり声かけを行いましょう!!

おわりに

最後までお読み頂きありがとうございました。

今回は助産師の仕事の中でも1番責任が大きい分娩係に関してお伝えしてきました。

分娩は目まぐるしく状況が変化する可能性が高いです!

そのため、しっかり状況判断しアセスメントできる力を付け、

安全な分娩ができるようにしましょう。

 

次回以降もお読みいただけると幸いです。

ありがとうございました。