助産師

管理入院が必要な妊婦さんへのケアとは?

皆さんこんにちは!

助産師ブロガーのえりです!

よろしくお願いします!

 

前回は褥婦さんのケアに関してお伝えしました。

https://medical.midwife-style.com/midwife-school/midwife-work-jyokuhu/

今回は褥婦係より、

より変化する可能性が高く管理が重要な妊婦係に関してお伝えしていきます。

妊婦係

妊婦係は管理入院している妊婦さんを受け持ちます。

基本的に妊婦さんが何で入院しているかを把握しておく必要があります。

 

基本的に考えられる入院目的としては、

・悪阻

・妊娠高血圧症候群

・切迫早産

モニター異常

・妊娠糖尿病の教育入院

・前期破水

などがあります。

 

そのため、その妊婦さんに合わせた治療や管理、医師からの指示があります。

また、疾患に合わせたリスクも加味しながら関わる必要があります。

 

特に、切迫早産や妊娠高血圧症候群

入院している妊婦さんは経過が非常に重要になります。

 

前日との変化の有無や自覚症状の有無を確認する必要があります!

 

切迫早産は張りが強くなれば分娩に移行する可能性があります。

早産でのお産は週数にもよりますが、赤ちゃんが外の環境に適応出来るか分かりません。

そのため、必ず早産の出産には小児科医が立ち会います。

早い週数や体重がある一定無ければNICUで管理されます。

 

また、妊娠高血圧症候群の場合は血圧や頭痛などの自覚症状の管理や確認が大切です。

 

血圧が高いまま対応が遅れると子癇発作が発症するリスクが高まり

母子共に危険に晒される可能性があります!

そのため、必ず医師に報告し血圧や自覚症状の有無、

今までの経過を把握しておきましょう。

 

降圧剤の内服等でコントロール出来れば良いですが、

場合によっては緊急帝王切開の可能性もあります。

 

その場合は帝王切開がすぐ実施出来る状況にあるのかを把握しておく必要があります。

 

帝王切開を行うためには、

基本的に同意書や採血データ、心電図、レントゲンなどの検査

実施している必要があります。

 

そのため、受け持ち開始時に

手術に必要な書類があるかや検査が終了しているかを

把握しておく必要があります!

 

また、手術前には必要な処置や必要な物品もあるため

緊急時にすぐに動けるように流れを把握してしておく必要があります。

 

このように、妊婦さんは急に状態が変化する可能性が高いです!

 

そのため、緊急時に対応出来るように医師へ報告すべき状態を把握しておきましょう!

 

また、報告も医師に緊急性があることを伝える必要があります。

 

医療現場の報告にはSBARという報告方法が用いられます。

SBARとは的確に状況を伝えるために活用される報告方法です!

患者さんに必要な処置が早急に実施されるよう医師に伝わる報告は必須です!

ぜひSBARを活用した分かりやすい報告を心掛けましょう!

S:Situation(状況、状態)
B:Background(背景、経過)
A:Assessment(評価)
R:Recommendation(依頼、要請)

https://www.kango-roo.com/sn/k/view/3561

その他の疾患も前日との変化の有無を確認することは非常に重要です!

悪阻の場合は食べられる物が限られる方が多いため

少しでも食べられる食形態に変えるなどの配慮が必要です!

妊婦係は基本的に妊婦さんが落ち着いていれば

モニターの装着や自覚症状の増悪の有無を適宜確認すれば大丈夫です!

ただ急に状況が変わることがありますので、

妊婦さん自身にもナースコールをする基準や症状を伝え、

適切なタイミングで対応出来るようにしましょう!

おわりに

最後までお読み頂きありがとうございます。

今回は助産師の仕事の1つである妊婦係に関してお話してきました。

助産師の仕事を少しでも把握して頂ければ嬉しいです!

次回以降もお読み頂ければ幸いです!