妊活

妊娠力を高めるレシチンに迫る!現役助産師が語る聞きなれないレシチンを徹底解説!

皆さんこんにちは!

助産師ブロガーのえりです!

よろしくお願いします!

 

今回は妊娠力を高める「レシチン」という栄養素に関してお伝えしていきます。

「レシチン」という言葉自体聞きなれない方も多いのではないでしょうか?

「レシチン」は私たちの身体を作る上でも妊娠の時にも必要不可欠な栄養素です。

そのため、ぜひ「レシチン」を知り健康な身体・妊娠しやすい身体作りをしませんか?

レシチンとは?

レシチンとはリン脂質の一種で、私たちの細胞を構成する細胞膜の主成分です。

レシチンは脳神経や神経組織にも重要な働きをしており、

レシチンなどのリン脂質が不足すると、

細胞膜が正常に働かなくなったり、

コレステロールが蓄積することもあります。

 

また、レシチンには水と油を融合させる働きと

いらない物を体外へ排出する働きがあります。

 

レシチンの乳化作用によってコレステロールを溶けやすくし動脈硬化の予防や

血行が良くなり、細胞の中の老廃物の排出を促してくれます。

それにより、必要な酸素や栄養素が全身に届きやすくなります。

妊娠力を高めるレシチンの効果とは?

レシチンは、卵子や精子にも多く含まれます。

そのため、レシチンが不足していると、

遺伝子異常や、不健全な卵子や精子が作られるリスクが高まってしまいます。

また、レシチンは神経組織にも作用しており、

自律神経やホルモン系にも働きかけるので、不妊治療などで心身に

大きな負担がかかりやすい時期にストレスを軽減してくれたり、

身体のバランスを整えてくれる作用があります。

妊娠後も重要な役割を果たすレシチン!

また、レシチンは妊娠してからも重要な栄養素です。

なぜならば、胎児の新陳代謝が盛んであり、

ものすごいスピードで細胞分裂を繰り返します。

そのため、胎児は成長の過程で新しい細胞が次々に作られ、

その全ての細胞膜にレシチンが存在します。

へその緒の大部分はレシチンで出来ているので、不足すると早産や

低出生体重児のリスクに繋がりやすくなります。

 

レシチンは羊水や胎盤にも含まれ、胎児の呼吸や栄養の吸収にも

関わっているので、不足すると発育異常が起こってしまいます。

 

また、胎盤には本来有害物質をブロックする胎盤関門というものがあります。

しかし、有害物質の中にはその関門を通過してしまうものもあります。

環境汚染物質の中には脂肪に溶けやすい物質と水に溶けやすい物質があります。

その物質が羊水の中に長期間存在することは

胎児の発育に悪影響を与える可能性が高いです。

レシチンは、親油性と親水性の特徴があるため

胎盤関門を通過する有害物質をブロックしたり、

コレステロールと一緒に体外に排泄してくれる働きをし、

胎児を有害物質から守ってくれます!

レシチンはどうやって取るの?

レシチンは大きく分けて大豆レシチンと卵黄レシチンの2種類があります。

大豆レシチンは大豆や大豆製品、卵黄レシチンは卵黄に多く含まれています。

そのため、大豆や大豆製品・卵黄をバランスよく摂取することが重要です。

サプリもありますが、使用する場合は用量・用法をしっかり守ってくださいね。

おわりに

最後までお読み頂きありがとうございました。

今回はレシチンというあまり聞きなれない栄養素に関してお伝えしてきました。

馴染みはあまりありませんが、私たちの身体の構成や妊娠に必要不可欠な栄養素です。

妊娠力や妊娠継続、元気な赤ちゃんを産むためにレシチンは欠かせません!

日ごろから、大豆製品や卵黄をバランスよく摂取することを

心がけてみてはいかがでしょうか?

次回以降もお読み頂けると嬉しいです。

ありがとうございました。