皆さんこんにちは!
助産師ブロガーのえりです!
よろしくお願いします!
今回は昨今問題視されている少子化の現状に関してお話していきます。
少子化問題は今までも言われてきましたが、今その勢いに拍車がかかってます。
少子高齢化がここまでハイスピードで進行している国は本当に日本だけです。
少子化が現状、そして将来にどのような影響を及ぼすかを
現役助産師の視点からも書いていきたいと思います。
出生数90万人を割る!?
日本の出生数の最大数は戦後の1947~1949年の3年間で、
いずれも260万人台の出生数でした。
この時期を第1次ベビーブーム「団塊の世代」としています。
しかし、その後徐々に出生数は減少し、その後「団塊の世代」の出産ブームで
1971~1974年に第2次ベビーブームが訪れました。
その後は、徐々に出生が減少し、2015年を境に100万人を割ってしまいました。
そして、政府の見込みとは裏腹に
2年も早く2019年には90万人を割ろうとしています。
その原因は、
・経済面(収支のバランス)
・晩婚化
・女性の社会進出
・日本の育児のしにくさ
・結婚に対する若者の意識の変化
などがあげられます。
特に、日本放送協会(NHK)が実施している
世論調査「日本人の意識調査」によると、
「人間は結婚するのが当たり前だ」という考え方への賛成は
2008(平成20)年時点で約35%となっており、
1993(平成3)年と2008年を比較すると、
15年間で約10ポイント低下している。
また、女性の未婚率は25歳時点で
1980(昭和55)年と2010(平成22)年の女性の未婚率を比較すると、
41.0%から74.6%へと33.6ポイント上昇している。
このように、世間の結婚への意識の低下や
結婚人口の減少に伴い少子化に拍車がかかっているといえます。
しかし、2010年の生涯結婚意思の調査では
約85%の若者が「いつかは結婚したい」と
思っている人がいること分かった。
https://www.mhlw.go.jp/wp/hakusyo/kousei/13/dl/1-02-2.pdf【厚生労働省】
「いつかは・・・」という背景にはメディアも芸能人の妊活などを取り上げているため、
高齢でも出産が可能という認識が多くの人に
定着しているからではないかと思います。
しかし、赤ちゃんが欲しくても出来ないという人が
右肩上がりに上昇していることも現実です。
どれだけ若作りをしても妊娠出来るリミットはあります!!
妊活や不妊治療に関しても書いているブログが
ありますのでぜひご参照ください。
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少子化がもたらしているリアルな問題
私は助産師としてお産に関する最先端の環境で働いているため、
変化も敏感し察知することができます。
その中で1番感じることは、分娩予約数の減少です。
分娩は基本的に妊娠したら分娩施設を決定し、初期の段階で予約する必要があります。
それは、病院の受け入れられる上限の数があることや、
妊娠中の経過を把握するためです。
3年前は1ヶ月で70~80件の分娩予約がありましたが、
今年の分娩予約件数は50~60件が平均となっています。
そのため、赤ちゃんが全く産まれない日も以前より多くなりました。
それにより、どのような障害が起きるかというと、
他科の患者さんの受け入れや助産師が多いという問題が出てきます。
これが深刻化すると、産科の閉鎖ということにも繋がってきます。
これは、本当に現実に起きます。
私自身、助産師が多く他病棟に異動した経験があります。
ゆえに、少子化は助産師の働く場すらも奪いかねないということです。
今後もさらに減少に拍車がかかれば、
特に地方を中心に経営困難な産科が続出することは
避けられなくなるかもしれません。
日本の未来ということは大きいですが、
個人の将来として「いつかは結婚したい」「いつかは子供が欲しい」と思っている方は
若い頃から産みたい時産める身体作りということを意識して
生活することをおススメします。
不妊で悩む・不妊治療で悩む方が1人でも減少することを願っております。
2019年10月に
松重豊さん、北川景子さん主演の
男性不妊に関する映画も放映されましたので、
ぜひこちらのブログもご参照ください!
おわりに
最後までお読みいただきありがとうございました。
今回は日本の出生数の減少に関してお伝えしてきました。
3年間で10万人の減少という脅威的な数字を誰が予想できたでしょうか!?
政府の見込みですらあと2年はかかると思っていたのですから、
そう容易には想像できないですよね。
ただ、これが現実です!
特に出産したいと思っている方や特に子供が相手の仕事の方は
自分の将来を1度考えられると良いと思います。
次回以降もお読みいただけると幸いです。
ありがとうございました。