助産学校

助産学校の褥婦実習 【育児編】産後の女性は不安が多いため関わり方が重要!

皆さんこんにちは!

助産師ブロガーのえりです!

よろしくお願いします!

 

褥婦さんとはお産後のママのことです。

赤ちゃんを産むことが1番のビッグイベントだと

思っている産婦さんも多いと思います!

しかし、お産はゴールでは無く始まりなのです!!!

 

褥婦実習では

・褥婦さんの身体の変化を知ること

・退院後の育児の確立の支援を知ること

・授乳の手技獲得の支援を知ること

がメインです!

 

特に初産婦さんは初めての育児に戸惑い抱きます。

育児に関して右も左も分からない褥婦さん

小さな命を育てていけるように支援するために必要なことをお伝えしていきます。

助産学校の褥婦実習 育児編

一般的なお産後の入院期間は…

・経膣分娩は約5日間。

・帝王切開は約1週間。

この短期間で、体調の回復、育児手技、授乳手技の確立が必要です!

 

そのため、褥婦さんの身体の日々の変化や日内変化が分かっていることが

褥婦さんの不安の軽減にも繋がります!

 

特に褥婦さんの身体は

・進行性変化

・退行性変化

2つがあります!

今回は授乳に関係する進行性変化について説明します!

 

進行性変化とは

お産が終わると身体から分泌されるホルモンが変化します。

プロラクチンというホルモンが分泌され母乳の分泌が始まります

母乳は赤ちゃんを産んだからといってすぐに母乳が沢山分泌される訳ではありません。

ホルモンの影響や赤ちゃんの吸う刺激によって分泌が促されます!

 

多くの褥婦さんたちはお産後の身体の変化を知りません。

そのため、母乳の分泌が無かったり、

少ない場合はこんなに少なくて足りているのかなと不安を抱きます。

「母乳が出ないからこんなに泣いてるんですよね。」と自責の念になる方。

吸わせても泣いてる赤ちゃんを見て

「ミルクあげなくて大丈夫ですか。」と不安が強くなる方。

「吸わせても泣き続けてどうすればいいんですか。」と困り果てる方。

 

褥婦さんは、産まれてきた赤ちゃんと母乳の分泌が自分のイメージと異なる時に、

多くの困難感を抱くことがあります!

特に、大部屋で自分の赤ちゃんだけが泣いてる場合は、

「何で自分の子だけ。」と思い詰めてしまう方もいます。

そのとき、多くの褥婦さんは焦りや過度の疲労を感じます。

自分だけが上手く出来ていないのではないかと不安になります。

 

しかし、それは「絶対」と言っていいほどほとんどの褥婦さんが1度は感じます。

そのため、その思いや感覚は正常な反応であることを説明する必要があります。

育児は初めてで分からないことだらけです!!!

赤ちゃんが泣き続けたり、母乳が出なかったりと周りと違う状況に陥った時に、

1人で抱え込まなくていいことを伝えましょう!

 

そして、困ったり疲れたら

・休んでいいこと!

・SOSを出していいこと!

を必ず伝えましょう!

 

褥婦さんは、育児が初めての方が多いため、

まずどのようにSOSを出して良いかが分からないことがあります。

受け持つ場合は、必ず休めているかや母乳の状況、

褥婦さんの精神面の情報を取ることが必須です!

挨拶のタイミングで「休めてますか?」や「授乳どうですか。」など聞いていきます。

そこで問題ないこともあります。

しかし、ずっと夜泣いてほとんど眠れていない方や

母乳があまり出ないことを思い悩んでいる方もいます。

また、悩んでいるけどうまく表出出来ない方もいます。

その時は、どのタイミングで休めているかや授乳の時の姿勢や吸われて痛みが無いかなど

具体的な項目を聞いていきます!

 

授乳で悩んでいる場合は、赤ちゃんはお腹の中で

3日分の栄養を蓄えて来ていることを伝えましょう。

また、赤ちゃんが夜に起きてしまう時は赤ちゃんのペースに合わせて、

日中休んでもらうことも大切です!

本当に辛い時はいつでも預かれる事を伝え、

産後うつなどに移行しないような配慮が必要です。

 

1番注意が必要な事は、専門職者から見たら

大した問題ではないことでも褥婦さんが思い悩むことがあります。

その時は軽く「大丈夫ですよ。」や「そんな事で悩む必要無いですよ。」などの

声がけはタブーです!!!

ただでさえ産後はホルモンの影響で涙脆くなります。

しっかり傾聴と時には共感して、解決策を考えて提案していきましょう!

助産学校の褥婦実習 育児編 おわりに

最後までお読み頂き、ありがとうございました。

産後は比較的すぐに育児が始まります!

ホルモンの影響や疲労から上手く育児が出来なかったり、

授乳に困難感を抱く褥婦さんが多いです!

その時に、褥婦さんの身体の変化を知っていることで

正常な経過であることを伝えることが出来ます!

育児には悩みが付き物です!

それを少しでも解消し退院出来るよう支援するのが助産師の仕事です!

分娩介助実習がメインになりがちですが、お産後からがスタートなのです!

次回以降もお読み頂けると幸いです!

ありがとうございました!