助産学校

助産学校の分娩介助実習 【赤ちゃんを迎え入れ編】

皆さんこんにちは!

助産師ブロガーのえりです!

よろしくお願いします!

 

今回は赤ちゃんを実際に迎え入れる場面についてお伝えしていきます!

 

赤ちゃんを迎え入れる場面は本当に素敵な瞬間です!

 

赤ちゃんを迎え入れると一言で言っても想像も付かない方が

多いのではないでしょうか?

 

ここで助産師の動きを知ることで少しでもイメージをつけて

実習に望んで頂ければ幸いです!

 

そこで今回は赤ちゃんをこの世に迎え入れる時の

助産師の役割に関してお伝えしていきます。

 

赤ちゃんを迎え入れる場面

お産の準備が整ったらいよいよ赤ちゃんを迎え入れる場面です。

赤ちゃんを迎え入れるにあたってまず私たちは産婦さんへ声かけを行います。

 

赤ちゃんは陣痛と共に外の世界に向かって来ます!

そのため、いきむタイミングをしっかり産婦さんに伝えます。

 

痛みでパニックになったり、自分で上手く出来ない方も沢山いらっしゃいます。

 

そのため、こちらから具体的ないきみ方を伝えることで

徐々に上手にいきめるようになります。

 

声かけの例としては「お尻の方に力を入れるように」などです。

その他にも様々な声かけがあるため指導者さんの声かけを真似するといいと思います!

 

また、産婦さんは上手くいきめているか分かりません。

中には、上手くいきめず出来ないと否定的になる方

上手く出来ずに「すみません」と謝る方もいます。

 

そのため、少しでも上手くいきめていたら「今の上手にいきめてましたよ」や

「赤ちゃん少しずつ見えてきましたよ」など肯定的な声かけをしましょう。

 

仮に上手くいきめていない場合はいきみ方を伝え続けることで、皆さんできる様になります。

そのため、少しでも出来るようになったらしっかり褒めましょう

 

そうすることで、産婦さんも自分が出来ていること自信が付きます。

 

また、「赤ちゃんが見えてきている」という声かけは

ゴールが見えるためより頑張ることが出来ます。

 

助産師の声かけ1つ

産婦さんの気持ちやお産への姿勢が変わるため

声かけは大切にしましょう!

 

声かけにも様々あり、陣痛や進行状況に合わせて声かけを変える必要があります。

例えば、

・いきんで欲しい時

・お休みを促す時

・もうすぐ産まれる時のいきまなくて良いタイミングが来た時

 

この時はそれぞれ声かけを変えていきます。

 

また、産婦さんも突然言われると困惑するため

言われても忘れてしまうかもしれませんが、前もって説明はしておきましょう

 

徐々に進行してきたら今度は

間接介助のスタッフと産科医師を呼ぶタイミングを考えます。

施設によっては指導者さんが呼ぶ所もあるかもしれません。

 

しかし、就職したら、基本的に直接介助者が進行状況をみて、

スタッフの応援要請や産科医師を呼びます。

 

そのため、あまり早すぎても良くありませんが、

間に合わないということが1番危険です。

 

赤ちゃんの下がり具合を見ながら、指導者さんとスタッフを呼ぶタイミングを相談してみましょう!

 

周りのスタッフや産科医師が整ったらいよいよお産です!

産婦さんに声をかけながら、自分は赤ちゃんからは目を離さず

心音にはしっかり耳を傾けましょう

 

特に出口に近い所は狭くなっており、赤ちゃんも苦しい場面です。

そのため、心音が下がってないか

下がっていたら下がってからの戻りはどうかなどを確認します!

 

赤ちゃんの頭がある程度出てきたらいきむのをやめて

深呼吸に変えてもらうタイミングも考えていきます。

 

最初は焦ると思うので、レバーなどを握っていきんでいる場合は、

レバーから手を離してもらいましょう。

いきむのをやめ1度深呼吸に変えてもらい、

赤ちゃんの出口が切れないようになどの配慮が必要です。

 

産まれない場合は少しいきんでもらうなども出来るで。

赤ちゃんが勢いよく出てくることが無いように注意しましょう。

焦らずしっかり速度や会陰の伸び具合を確認しましょう

 

中には、いきみを止められない産婦さんもいます。

その場合は私たちが赤ちゃんの頭をしっかり支えて

スピードをコントロールしていきます。

 

勢い良く出ることで安全なお産で無くなったり、

産道などが深く切れてしまうことがあるため必ずコントロールしましょう!

 

いよいよ赤ちゃんが産まれます!!!!

この瞬間は本当に何回経験しても

なんと表現していいか分からないくらい幸せな瞬間です!!

特に赤ちゃんの産声を聞いた瞬間は本当に生命の誕生の素晴らしさを感じます!!

 

しっかり赤ちゃんの身体を支えて骨盤誘導線に沿ってゆっくり出し、

そっと優しく台に置きます

その後は赤ちゃんを拭き、

へその緒の処置をしてベビーキャッチのスタッフへ赤ちゃんを安全に渡します

状況に応じて処置をしたり、ママの胸の上に行きます!

 

その後は赤ちゃんとママを繋いでいた胎盤を出します。

胎盤は無理に出そうとすると子宮の内反などが起きる危険性があるため、

必ず胎盤の剥離兆候もみます。

問題なければ、胎盤を出していきます。

 

その後、産科医師が診察し、

分娩後1時間と2時間のタイミングでバイタル等を確認します。

問題なければお部屋に戻ります。

落ち着いたら胎盤の計測や赤ちゃんの計測を行います。

バイタルやお産後の計画に関してはしっかり異常値などを把握しておきましょう!

 

その後、指導者さんと振り返りを行い、1例分の実習は終了になります!

お疲れ様でした!!

赤ちゃんを迎え入れ編 おわりに

最後までお読み頂き、ありがとうございました。

今回は実際に赤ちゃんを迎え入れる場面についてお話してきました。

少しでも臨場感を感じて頂ければ幸いです。

 

赤ちゃんが産まれる場面は声かけや様々なタイミングが重要になります。

進行状況に応じて考えることが沢山あり大変ですが、少しずつ出来るようになります。

赤ちゃんの誕生に関わることの出来る幸せをかみ締めながら実習に取り組みましょう!

 

次回もお読み頂けると幸いです!

ありがとうございました。